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建築デザイン学専攻の瀧澤さんが日本建築仕上学会の修士論文賞を受賞
建築デザイン学専攻修士前期課程2年(田中研究室)の瀧澤清佳さんが3月11日、日本建築仕上学会の修士論文賞を受賞しました。受賞論文名は「サブテラヘルツ波による仕上げ付きコンクリートの内部評価に向けた複層構造の理解」。

近年、金属や鉄筋コンクリートにサブテラヘルツ波と呼ばれる電磁波を照射することにより金属表面の腐食の状態、コンクリート内部の水分量、塩分量、ひび割れ、浮きなどを把握できる可能性が示されています。この技術が実用化されれば、構造物に近づくことなく劣化の状態を調べることが可能となり、技術者不足が課題となるインフラ点検の安全性向上や省力化につながることが期待されます。
本研究では、電磁波の一種であるテラヘルツ波の「直進性」と「透過性」に着目し、離れた場所から構造物の状態を調べる新しい測定手法の実用化を目指しています。特に、建物の仕上げ材とコンクリートが組み合わさった複合材料において、仕上げ材がサブテラヘルツ波の反応にどのような影響を与えるのか実験的に明らかにしたことが評価されました。
これにより、仕上げ材を考慮した外壁の劣化状態の評価や離れた場所から構造物の状態を把握する診断技術の可能性を示しました。将来的には構造物の種類にとらわれない診断方法の確立や、インフラ維持管理の効率化に貢献することが期待されます。
瀧澤さんは受賞に際し「今回の受賞を大変光栄に思います。田中先生から技術や知識など様々な面で的確な助言と手厚い指導を頂いたこと、研究室の皆さんと切磋琢磨しながら研究に取り組めたことが大きな励みとなりました。今後は工業高校の建築科教員として、本研究で得た知見や経験を教育に活かし、建築に携わる次世代の育成に努めていきたいです」と抱負を述べています。
■建築学科・建築コース 建築材料研究室
https://www.nit.ac.jp/department/architecture/lab/lab2/materials