先進工学部データサイエンス学科
研究室紹介
人の心や体、そして技術について、工学の力を用いて理解し、成長につなげる方法を研究しています。また、工学をどのように人々の生活へ活用できるかについても探究しています。これまで、スポーツの試合に勝つため・楽しむためにはどうしたらよいか、また健康的な生活を送るためにはどうしたらよいかといった課題に取り組んできました。
現在、最も興味を持っているテーマは、野球の試合における「流れ」を多角的に解明することです。研究は当初、「流れとは何か」を考えることから始まりましたが、現在では野球にとどまらず、人が無意識に行っていた行動が、実はこれまで知られていなかった何らかの要因に影響を受けていたことを明らかにする研究へと広がっています。
主な研究紹介
野球の試合の流れの定量化
野球では「流れが来た」「相手に流れが傾いた」など、試合の展開を表す言葉として“流れ”が頻繁に用いられます。しかし、その実態は曖昧であり、経験や感覚に基づいて語られることの多い概念です。そこで本研究では、多くの人が客観的に検討可能な形で“流れ”を証明することを目指しています。
これまでの研究では、ボールカウント(ボール・ストライク)が投手の投球パフォーマンス(リリースポイントなど)に影響を与えること、さらにその投球結果によってカウントが変化し、変化したカウントが次の投球パフォーマンスへ影響を及ぼすことに着目しました。すなわち、パフォーマンスと環境が相互に作用しながら連続的に変化する現象として試合の流れを捉え、「パフォーマンス-環境相互流れモデル」として、MLBのビッグデータを用いて検証しています。

試合に勝つための方法に関する研究
スポーツの試合に勝つために必要な要因を研究しています。特に、現場で多く用いられている一方で、曖昧なまま語られる概念を定量化し、科学的に検討しています。例えば、「伸びる選手」「球の緩急」「良い変化球」「感覚」といったテーマです。これらの研究では、VR(MR)技術やビッグデータも活用し、科学的根拠に基づいた新しいトレーニング方法の開発・実装を目指しています。

健康やたばこについて
これまで、喫煙は当初こそ自由な意思で行われるものの、本数の増加に伴い、食後など特定の場面に結びついた習慣的行動へ変化し、「好きで吸う」状態から「吸わされる」状態へ移行していく過程を研究してきました。現在は、20歳から80歳までの成人を対象に、身長・体重・生体データの加齢変化について研究を進めています。
