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在学生の方社会で活躍する日本工大卒業生 4

大学の授業で芽生えた「林業×IT」への興味
幅広く学べた経験が、仕事のスキルを高める土台に

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イワフジ工業株式会社 勤務
遠藤 裕樹 さん
2014年 大学院博士前期課程 システム工学専攻 修了
埼玉県立越谷総合技術高等学校出身

 林業機械メーカーに勤務して5年目。現在は、林業機械の制御装置の開発を担当しています。
 中学の時に、これからの時代はIT技術が必須になると考え、高校は情報技術科へ進学しました。高校では主に、コンピュータ上で動くアプリケーションの勉強をしていたのですが、大学では機械制御の分野も学びたいと思い、日本工大を選びました。ものづくりの授業が多く、家からのアクセスも良かったからです。
 3年生の授業で林業のIT化について学ぶ機会があり、「林業」と「IT」という意外な組み合わせに興味を持ちました。危険な作業が多いため就労人口が減少していること、山の手入れが行き届いておらず災害時に土砂崩れが起きやすいことなど、林業が抱える課題を知り、IT技術を駆使すれば課題解決のために自分も貢献できると考え始めました。卒業研究も林業機械の制御に取り組み、大学院に進学して専門の知識や技術を高め、森林利用学会の学生優秀論文発表賞を受賞しました。
 日本工大ではプログラミングだけでなく、制御工学や電気、通信、情報機械など、情報と工学の幅広い分野を学び、自分の興味の範囲を広げることができました。今の仕事ではさまざまな分野の情報技術に対して、自分からアンテナを広げて情報収集できるスキルが求められていますが、その土台にあるのは大学時代に多くの分野に触れられたことだと思います。今はAIを活用し、画像から木材を認識して作業改善を実現する機械の開発に挑戦しています。自分の技術を高め、このプロジェクトを成功させたいです。