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小山高校の生徒を対象とした「進路探究研究プログラム」を実施

栃木県立小山高等学校の生徒を対象とした「進路探究研究プログラム」が10月~11月に本学で実施され、3日間あわせて17名の方に参加していただきました。
本プログラムは高校科目の一つ「総合的な探究の時間」に対応しています。

参加生徒たちは、朝9時過ぎに入試室担当者から本学に関する説明を受けたあと、それぞれ希望する研究室を訪問。午前中は担当教員から学部・学科の紹介や研究内容の説明を受け、午後から実験・実習に取り組みました。
実施にあたってはマスクの着用、こまめな消毒、3密の回避といった感染防止対策に十分配慮しながら行われました。

10月20日の実施内容

暑さ対策の基本と暑熱環境に適応したまちづくり 建築学科/三坂育正教授
生徒たちは、熱中症など人の熱ストレスによる影響に関して、人が暑さ・寒さを感じる仕組みやその環境を評価するための体感指標について、講義と実際に計測機器を使った実習を通して理解を深めました。実習では、暑さ対策技術による体感指標の違いを確認し、暑さ対策の実践と効果評価手法を修得することができました。

ロボットを使って絵を描こう ロボティクス学科/秋元俊成准教授
産業用ロボットの代表例である水平2リンク型のロボットアームを対象として、目標点にロボットの手先を動かすための関節角度の計算方法について講義を行いました。生徒たちは実習で、関節角度の計算結果を基に実際にロボットの関節を動かして対象物を把持し、直角座標型のロボットも用いてプログラミングにより絵を描く体験をしました。

10月26日の実施内容

多結晶ダイヤモンドを合成して観察しよう 機械工学科/竹内貞雄教授
午前中はダイヤモンド合成の歴史や現状などについて説明を行いました。生徒たちは午後から、マイクロ波プラズマ合成装置によるダイヤモンドの合成実験を行い、多結晶ダイヤモンド膜について走査型電子顕微鏡を用いた観察と写真撮影を体験しました。

11月13日の実施内容

音の分析・合成 電気電子通信工学科/大田健紘助教
生徒たちは講義により、身の回りにある様々な音を分析する方法について学びました。プログラミング言語を用いた実習では、様々な音を再現するための音の分析・合成を体験しました。

見えないものを見る科学 応用化学科/佐野健一教授
電子顕微鏡などを用いた実習を行いました。同学科には多様な顕微鏡が多数備えられており、生徒たちは4種類の顕微鏡の操作方法を学びながら、身近な植物などを観察しました。

画像認識 情報メディア工学科/新井啓之教授
「ニューラルネットワーク」「ディープラーニング(深層学習)」といった最近注目されている技術を中心に,実験を織り交ぜながら画像認識の仕組みをわかりやすく解説しました。

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    画像認識について説明する新井教授
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    顕微鏡の使用方法を説明する佐野教授
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    実習を指導する大田助教

参加生徒たちにとって、本プログラムを通じて大学教員から直接指導が受けられたことは、貴重な体験になったようです。
コロナ禍において、本学でも今年度の来場型オープンキャンパスがすべて中止されるなど、高校生がキャンパスを訪れる機会は極端に少なくなっています。 本学では今後も、高校生たちに大学の授業や学生生活のイメージを持ってもらえるよう、感染拡大防止に配慮しながら、可能な限りキャンパス訪問の機会を設けていきたいと考えています。

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