「甦れ！太陽の塔」プロジェクトチームが、日テレ「イマジナリウムアワード2023」メタバース部門の審査員奨励賞を受賞しました。

このプロジェクトは、大阪万博1970年当時の「太陽の塔」を再現することを目的として、先進工学部情報メディア工学科の教員や学生を中心にプロジェクトチームを結成し、2018年にスタートしました。以来5年の歳月を掛けてバージョンアップを重ね、バーチャルリアリティ（VR）映像で塔や内部の展示を再現。VR空間を歩き回りながら、岡本太郎氏の独特な世界感を体験できる作品として完成しました。

制作では、万博当時のスケール感や追体験ができるようにディテールを重視し、実際の動線に沿って再現しています。太陽の塔が大屋根（トラス）から頭を出す様子を再現するために、当時の写真や会場の平面図などの資料を集めて、トラスの3次元的な構造を推定するなどして、苦労のうえ会場の様子を忠実に表現しました。
 

プロジェクトメンバーは、「5年に渡って多くの学生が参加した本プロジェクトが賞をいただき、大変うれしいです。当初はCG制作初心者の1、2年生が手探りで制作を行いましたが、その後はその経験を活かして下級生を指導しながら制作を進めました。今回の受賞はチーム関係者にとって大きな励みになります」と受賞の喜びを述べています。

本作品は12月9日から，東京都現代美術館で展示公開されます。ぜひご覧ください。

■日テレイマジナリウムアワード2023
このアワードは日本テレビ開局70年記念イベントとして、メタバース空間上に拡がるメディアテクノロジーによる作品やプロジェクトをたたえるものです。メタバース部門、XR部門、フリースタイルコンピューティング部門があり、作品を募りました。
https://www.ntv.co.jp/imaginarium/

■情報メディア工学科
https://www.nit.ac.jp/department/media

■データサイエンス学科
https://www.nit.ac.jp/department/science

■プロジェクト活動内容 川崎市岡本太郎美術館で「蘇るVR太陽の塔ver.4」を展示（2021年） https://www.nit.ac.jp/topics/vrver4