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福島県楢葉町のイベントで学生が「ペット×コテージ」のリノベーションを提案

福島県楢葉町で、11/29~30にイベント「福島ならは復興ドッグロゲイニング」が行われました。
スタート/ゴール地点となったキャンプ場に併設されているコテージについて、「犬と一緒に泊まれる」施設にリノベーションするプランを本学学生がPRし、町の「アウトドア×ペット」による活性化の推進に協力しました。

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本プロジェクトに参加したのは以下の5名です。
大矢 隼輔(建築学科3年)、有松 友之輔(建築学科3年)、秋庭 琉真(建築学科2年)、市川 拳暉(建築学科2年)、矢部 蒼汰(建築学科1年)

楢葉町は東日本大震災および原発被災からの復興にあたり、アウトドアコンテンツを軸にした、観光活性化を重要施策としています。町内の豊富な自然環境を活用したアドベンチャーレースや自転車レースを開催し、スポーツツーリズム・アウトドアツーリズムのニーズ開拓、更にキャンプ場に併設する温浴施設のサウナをリニューアル・テントサウナ体験イベント等での新しい宿泊ニーズの開拓を進めています。

その時に見えてきたのが「愛犬とともに旅をし、宿泊したい」という潜在的なニーズです。試みに町内キャンプ場を「愛犬と一緒に宿泊可能」とPRしたところ、今年のゴールデンウィークだけで140組を超える「ペット宿泊」の申し込みがあるなどの裏付けが取れてきました。町内ではキャンプ場内のコテージを「ドッグフレンドリー」にリノベーションする計画が立ち上がり、これまで様々なプロジェクトで町内活性化に協力してきた本学へ「学生のアイディアで計画に協力してくれないか」との相談を頂きました。

楢葉町からの依頼に対し、授業「起業とビジネスプラン」を受講し、リノベーションに関するプランで本学ビジネスプランコンテストに参加していた大矢さんを中心に建築学科の5名が挙手。まずは8月末に現地を訪問し、コテージの実地調査やヒアリングを行いました。学生チームはその後、学生コンペを本学内で企画。2か月かけたブラッシュアップにより、最終的に4件のリノベーション案に整理しました。

学生チームはペットフレンドリーな町としてのPRへの協力、さらには今後、町が施策として本格的な取り組みを検討するための調査活動を目的に、11/29~30に町内で行われた「ドッグロゲイニング」(犬と飼い主が一緒に地図を読みながらラリー形式でチェックポイントを巡るスポーツレース)のイベント会場にブースを設置。愛犬と一緒のレース参加者にリノベーション案の説明とアンケート調査を実施しました。9割近くが「是非宿泊したい」と回答した他、「オープンしたらぜひ連絡してほしい」「いつごろできますか?」等の声も寄せられ、確かなニーズが確認できました。

参加したメンバーからは次のようにコメントしています。
「想像していたより犬と一緒の宿泊ニーズが高かった。福島県の浜通り地域には同様の施設が少なく、犬種やサイズで制限がある事もわかった。リノベーションコテージが実現する事で福島県の復興に貢献できるなら嬉しい。」
「まだ学生なのに建築やリノベに関わっていて凄いね、と言われたことがとても嬉しく、自信にもつながった。」
「1年生なので初めての課外活動だったが、ドッグフレンドリーなコテージがあると嬉しい、という意見が多く聞けて充実した2日間だった。自分自身も犬を飼っており、犬が大好きなので、色々な犬と触れ合えてとても楽しかった。」

学生たちは集計したアンケート結果を楢葉町に提供し、町の施策検討資料として活用頂く予定です。

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