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本学と宮代町教育委員会が共同で「食育支援アプリ」を開発、小学校で研究授業を実施しました

データサイエンス学科の荒川教授ならびに同学科の学生が、宮代町教育委員会と共同で「食育支援アプリ」を開発し、そのアプリを用いた研究授業を2月26日(月)に宮代町立須賀小学校で実施しました。

この共同開発は、宮代町教育委員会からの依頼がきっかけで始まりました。
宮代町では、食育の授業カリキュラムが組まれています。宮代町所属の栄養教諭はICTを活用した食育に関する教材が欲しいと検討していました。

本学では以前より、宮代町内の小学校においてプログラミング学習支援を行っており、そのような経緯も経て本学に依頼がありました。荒川教授より本プロジェクトへの参加希望学生を募ったところ、7名の学生が立候補し、昨年7月に活動がスタート、約6ヶ月にわたる地域との共同開発につながりました。

研究授業は小学校4年生のクラスで行われました。
まず授業の前半では、栄養教諭より、キャラクターを用いて3つの食品グループに関する説明が行われました。
その後、学生の作成したアプリ「食べものを動かせ!食品分類ゲーム」を用いた学習が始まりました。食品カードをドラッグして、それぞれの栄養素が書かれた分類表に移動させ正誤を競うアプリです。本学データサイエンス学科1年の4名の学生(井出 尭宏さん、乙部 萩さん、河野 ダニエルゆうじさん、金剛寺 颯大さん)サポートのもと、子どもたちは仲間と相談しながら楽しそうにアプリを利用し、終始大盛り上がりでした。

アプリ学習の前後に学習定着を確認する小テストが実施されましたが、実施前と比較して、アプリ学習実施後のほうが正答率が飛躍的に上がり、授業によって学びが定着していることも確認できました。
実際にアプリを利用した児童からは「各栄養素について、ゲーム感覚で楽しみながら学ぶことができた」と感想が寄せられました。

食育の授業は各地で工夫を凝らして行われていますが、今回のように大学と共同で食育支援アプリを開発する例はほぼ皆無であり、食育にICTを活用したい先生方への普及にもつながっていく可能性がある点においても意義がある取り組みです。

今回開発したアプリは、小学3年生~中学3年生を対象にしており、学年に合わせてカード枚数を増やすこともできます。現時点で「食育支援アプリ」は試用段階ですが、今後宮代町教育委員会と完成に向けて試用を重ね、令和6年度より宮代町内全校の小学校で運用を開始する予定です。

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    授業の様子
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    アプリを開発した本学学生メンバー(左から乙部さん、金剛寺さん、河野さん、井出さん)
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    アプリ学習の様子
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    本学学生によるサポート

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食育支援アプリ画面の例

【参考】
■埼玉新聞に本学と宮代町教育委員会が共同開発した「食育支援アプリ」の記事が掲載
https://www.nit.ac.jp/topics/2295

■研究室紹介(荒川俊也 教授 人間-機械協調系)
https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/ds_arakawa

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