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工業技術博物館 特別講演会「研削盤の自動車産業への貢献とそれを支える砥石の誕生・発展史」開催報告
日本工業大学工業技術博物館では、特別展「研削盤の歴史とその産業への貢献史を探る」を開催しています。
本特別展開催を記念して、11月14日(木)特別講演会「研削盤の自動車産業への貢献とそれを支える砥石の誕生・発展史」を日本工業大学LCセンターで開催しました。
本講演会は、元(公社)砥粒加工学会会長・元(株)ジェイテクト(旧豊田工機 (株) )研削盤開発部長の向井良平様と元神奈川県産業技術総合研究所 機械金属部長・APTES技術研究所代表の愛恭輔様をお招きしました。
向井様からは「自動車の性能を革新的に高めた円筒研削盤の開発史」をテーマに、自動車の性能に最も影響を与えるエンジン部品の加工を例に、自動車部品の生産現場に革新をもたらした研削盤の開発史について、その要素技術、制御技術、加工技術等の切り口からご講演をいただきました。
愛様からは「研削砥石の誕生・発展史」をテーマに、紀元前1500年に始まったと言われる研削砥石の活用は、天然砥粒を固めた人造砥石の時代を経て、人造砥粒を用いて結合材で固めた人造砥石を踏まえて、現在は色々な特徴ある砥石が作られるようになり、砥石の誕生背景を見ながら研削砥石の変遷についてご講演をいただきました。
学内外から参加された約80名のフロアに、会場となったマルチメディアルームは熱気に溢れ、活発な意見交換が交わされました。研削盤の歴史や関連要素技術の発展等に係る課題や展望について理解を深めるとともに、将来的な可能性について知見を見出す意義のある講演会となりました。
また、終了後は校内のキッチン&カフェトレビに移動して「懇親会」を行い、多様な立場の垣根を超えて懇親を深めました。
特別展「研削盤の歴史とその産業への貢献史を探る」は会期中です。
ご興味のある方は是非お越しください。
工業技術博物館 特別展「研削盤の歴史とその産業への貢献史を探る」
会期:2024年11月6日(水)~2025年3月31日(月)(予定)(開館時間9:30~16:30)
会場:日本工業大学工業技術博物館2階特別展会場及び1階研削盤展示コーナー
特別展入場料:無料
定休日:日曜、祝日、年末年始等(HPにてご確認をお願いしますhttps://museum.nit.ac.jp/)