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2025年度環境特別講演会を開催 講演テーマ「地球温暖化の影響と対策」

1月14日、本学のLCセンター1階マルチメディア教室を会場に環境特別講演会を開催しました。講師として埼玉県環境科学国際センター(CESS)から河野なつ美様(※1)をお招きし、「地球温暖化の影響と対策~気候変動によって変化する地球環境を予測するには?~」と題するテーマでご講演を頂きました。会場には、学生、教職員及び地域の方々が参加し、身近な気候変動の実態と将来に向けた取り組みについて耳を傾けました。(対面・リモート合わせ72名が参加)

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講演の様子

講演の前半では、地球温暖化の物理的なメカニズムとそれを解明するための数値シミュレーション技術の重要性が示され、とくに近年のスーパーコンピューターを用いた高精度計算が短期気象予測から長期気候変動予測にまで幅広く活用されていることが紹介されました。

続いて、埼玉県における気候変動影響として、健康被害や農作物への影響等を具体的なデータをもとに検討された結果が示されました。さらに県内で進められている地方自治体と連携したリアルタイム暑さ指数モニタリング、気温上昇予測マップの公開及び市町村気候変動適応センターの設置などの施策が紹介されました。

講演の後半では、講師ご自身が研究テーマとされている、社会経済シナリオと組み合わせた気候モデルの精緻化とそれによる予測技術についてお話されました。とくに、都市部で問題が顕在化している「都市型豪雨」の予測精度向上に向けた研究では、都市構造・人口排熱・大気汚染物質の影響データを組み込んだ詳細解析モデルによる先端的な予測技術に取組まれているとのことです。

本講演会は科学的な根拠に基づく気候変動問題の理解を深めるとともに、持続可能な未来を構築する重要性を聴講者へ強く印象づける機会となりました。河野様のお話では、小さいころに空を見上げて雲の動きを不思議に思ったことが、長じて気候学に取組む発端となったそうです。学生とのQAでは、講師が大学生時代からどのように研究の道を進まれてきたかについてもお話頂き、聴講の学生にとっては大きく視野を広げる機会になりました。

※1河野なつ美様:埼玉県環境科学国際センター 温暖化対策担当主任、博士(工学)

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