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福島県楢葉町の楢葉サードプレイス構想に建築学部3年生が企画・デザイン協力
福島県楢葉町で進行している新しいコミュニティスペース「楢葉サードプレイス」構想に建築学部の3名の学生が協力し、楢葉町のイベント「チャレンジならは2024」の体験ブースでデザイン・企画イメージのポスター公開と来場者に向けた説明を行いました。
池田 平良 | 建築学科 生活環境デザインコース3年 |
寺内 慎之介 | 建築学科 生活環境デザインコース3年 |
西田 智陽 | 建築学科 建築コース3年 |
本学では東日本大震災・福島第一・第二原発被災からの復興を進める楢葉町と連携協定を締結し様々な活動を行っています。その一環として、本学の「ビジネスプランコンテスト」を通じて学生が町の活性化につながるビジネスアイディアを提案し、その提案内容をベースにした町内での活動を行ってきました。池田さん、寺内さん、西田さんは楢葉町の課題に触れ、「建築学部の学生主体のリノベーションを通じた町の活性化」のプランで本年度のビジネスプランコンテストに参加した実績があり、「楢葉サードプレイス」のデザインに学生視点からの協力を依頼されました。
「楢葉サードプレイス」構想は、町内菓子店がプロデュースする飲食店・子どもたちのデジタルアート活動・町の主婦を活用したBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)受託事業・高齢者のフレイル予防・複数の大学のサテライトキャンパスなど、様々なバックボーンを持つ人々の活用が計画中です。元々は倉庫として利用されていた場所をリノベーションする事で、こうした人々が「ひとつ屋根の下」に集い、相互に触発されながら活動する複合施設としての構想が進んでいます。
施設のデザインにあたっては、利用者各々の施設に求める機能や活動スタイルが異なることから、ニーズを個別にヒアリングし、「すりあわせ」を行うプロセスが重要でした。3名の学生はこれを担当し、関係者との個別ヒアリング、必要な機能の定義を行い、同時に建築士の指導のもとリノベーション外観や内装のイメージ図作成を中心に様々な設計活動に挑戦してきました。
こうした活動の成果として、学生チームは12月14日に行われた楢葉町のイベント「チャレンジならは2024」に参加。イメージのポスターの作成・展示と来場者対応を担当し、企画紹介やヒアリング活動を行いました。
同施設に入居する菓子店「リーベ」のオーナーで、「チャレンジならは」のプレゼンテーションに登壇し本プロジェクトの紹介を行った横須賀直生 様からは、学生の協力に対して以下のようなコメントを頂きました。
「一緒にデザインについて考える時に、私たちの意見を吸い上げよう、どうやったらデザインに落とし込めるかと頑張ってくれた姿がなによりも嬉しかったです。ピッチイベントで使用するイメージ図は本当に素晴らしく、聞いている人、見た人にワクワクを伝えるという最重要課題に見事に応えてくれました。ブースに立ち寄ってくださった方々に説明する際にも活用しましたが、視覚に与えるインパクトが大きくそこから話が膨らむ場面が多く大変助かりました。このプロジェクトに関わってくれたことに感謝いたします。」
参加した学生チームの感想は以下の通りです。
池田さん : 地域の利用者の方々との対話を得て、デザインを起こし形にする活動はとても貴重な経験になりました。特にチャレンジならは2024では私達の形にしたパースを見てもらいよりリアルな反応を見ることができました。実際に現場でのヒアリングや課題解決を行い、とても良い体験になりました。
寺内さん : 楢葉町の声や将来の目標、夢を一緒に共有し、思いを巡らせることでワクワクする楢葉町を描くことができました。楢葉町の人たちは時に真剣で、時に子供のような発想で夢を語って下さり、その情熱に応えるべく私たち学生も楽しく取り組めました。その思いを一つの形として皆さんに共有でき、意見交換できた事が何より嬉しかったです。この経験やつながりは学生生活では得られない貴重なものでした。
西田さん : 様々な立場の方からの要望を3人で試行錯誤しながら形をまとめたり、ビジネスの舞台での発表に向けたイメージパースを制作したりと大学の授業外ならではの貴重な経験をさせていただいた事に感謝しています。
【参考】
◆日本工業大学と福島県楢葉町が「包括連携協定」を締結します(大学プレスセンター)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52420.html
◆福島県楢葉町のイベントで本学学生が「ゲーミングPC組み立てイベント」を開催
https://www.nit.ac.jp/topics/240305