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データサイエンス学科 荒川研究室の学生が福島県楢葉町にて、「若い世代の定住促進を目的にスマート農業体験コンテンツを開発」
先進工学部データサイエンス学科の荒川研究室の学生たちが、福島県楢葉町(令和6年1月に本学と包括連携協定締結)にて、2月21日~2月27日にかけて、地域連携によるフィールドワークと成果報告会を実施しました。
同研究室の3年生6名の学生(板倉さん、一宮さん、小野さん、酒井さん、増渕さん、宮川さん)は、「定住促進をもたらすモノづくり」というプロジェクトに取り組み、2月27日に「定住促進を目指した簡単に体験できるスマート農業」というテーマで成果報告の発表を行いました。
東日本大震災や福島第1原発による被害を受けた福島県楢葉町では、避難先への移住が進み、避難指示解除後も町内に若手が戻らないという問題を抱えています。本プロジェクトは楢葉町から要望があり、この問題を緩和し、定住促進を目指すことを目的として、昨年10月より約6か月間にわたり学生主体で取り組んでいます。
楢葉町では、農業の後継者不足や技術進歩の停滞が問題となっていますが、広大な土地が比較的安価に利用できるため、農業における高いポテンシャルを持っています。そこで、若い世代にスマート農業を体験してもらい、面白さを感じてもらうことで、後継者不足の解消や技術促進を目指すきっかけを模索できないかという点に着目しました。
コンセプトは「誰でもできるスマート農業」として、英単語が多いプログラミング・はんだ付けなどの専門的な知識がない人でも手軽にスマート農業を体験できるような、「チュートリアル動画を含めたスマート農業体験コンテンツ」を開発しました。期待される効果としては、スマート農業技術の普及により、若年層や農業未経験者の新規就農が増加、後継者問題も緩和、地域コミュニティの活性化等、様々な可能性が挙げられます。
成果報告会では、現地の町役場や農家の方、スマート農業を実践している工場の方へのヒアリングやブレインストーミングを行い、視察や意見交換等のフィールドワークを踏まえた地域連携につながる今後の研究シーズ検討案についても発表しました。
今後も本学では学生による社会や地域の課題解決に資する研究活動を推進していきます。
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成果報告会における学生発表① -
成果報告会における学生発表② -
町役場との意見交換 -
ナラハプラントファクトリーへのヒアリング
【参考】
■研究室紹介(荒川俊也 教授 人間-機械協調系)
https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/ds_arakawa
■本学と福島県楢葉町が「包括連携協定」を締結
https://www.nit.ac.jp/topics/2272