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学生有志チームによるアクティブシニア向けAI体験イベントを実施

6月17日、学生有志チームが、大学近隣地域のアクティブシニア(元気で活動的な高齢者)に向けたAI体験イベント「暮らしを彩るAI体験講座」を開催しました。
実施チームは、授業「起業とビジネスプラン」履修者、および本学の「プログラミングサークル」から集まった有志メンバーです。

役割 氏名(学科・学年)
■ プロジェクトリーダー 柿沢 圭吾(情報メディア工学科3年)
□ サブリーダー 埜口 響(情報メディア工学科2年)
グエン バンナム(情報メディア工学科3年)
本間 信玄(情報メディア工学科3年)
長谷川 丈流(建築学科3年)
メンバー 関口 空透(環境生命化学科3年)
佐藤 佑(情報メディア工学科3年)
亀山 虎太郎(情報メディア工学科3年)
星 伊織(情報メディア工学科3年)
小宮山 祥吾(建築学科3年)
川鍋 春輝(情報メディア工学科1年)
崎原 康樹(情報メディア工学科1年)

プロジェクトリーダーである柿沢さんは、授業「起業とビジネスプラン」で自身のビジネスプランを考案するにあたり「AI活用の流れに取り残されがちな中小企業や高齢者へ、AIの果実を幅広く届ける」をミッション(使命)として定義しました。
AIはビジネスの現場では急速な導入が進んでいますが、高齢者の暮らしにはその魅力が十分に活かされていません。そこで「まずは高齢者にAIの楽しさを伝える」ために、AIを趣味や生活に活用し、「暮らしを彩る」同イベントを企画しました。
計画時は数名程度の集客を想定していましたが、いざ実施をしてみると30名を超える初回申し込みがあり、スタッフ不足になったことから、授業「起業とビジネスプラン」の受講生や本学プログラミングサークルのメンバーがメンバーに参加し、12名のチームとして第一回目のイベントを開催しました。
第一回は「AIに絵を描かせる」をテーマにOpenAI社のChatGPTの利用方法をレクチャーしました。「イベントの終了後も暮らしにAIを取り入れて楽しんでほしい」という思いから、スタッフは手分けして参加者一人一人のスマートフォンやパソコンへChatGPTのアカウント登録からサポート。ChatGPTに絵を描かせるための命令(プロンプト)について、参加者に実際に体験してもらいました。参加者から募った「お題」をAIに命令し、絵が出力された瞬間に会場から歓声が上がるのが印象的でした。
利用者からは「何もかもが初めての経験で本当に楽しかった」「スマートフォンでも使えるようにしてくれたので家に帰ってからも試してみたい」などの感想の声を頂きました。

プロジェクトリーダーである柿沢さんのコメントは以下の通りです。
「今回、講座を開催させていただいたのは、ご高齢の方でも、だれでもAIに触れて、生活を豊かにしていただきたいという思いからになります。そのため、難解なテーマではなく、若者世代が日常で楽しんでいる『AIを使った遊び』を体験してもらえるイベントとして計画しました。
多くの方にご協力をいただきましたが、とくに本学、生涯学習センターの水野様にはシニアへのイベント告知や参加者へのきめ細やかな連絡など、学生だけでは経験不足な部分への多大なお力添えをいただきました。水野様の協力なしでは講座の開催はありえませんでした。チームで企画、運営をする体験は初めてで、リーダーとして苦悩もありましたが、初回はなんとか成功できました。参加いただいた多くの方から好評を頂き、喜んでいる姿を見ることができて、本当に嬉しかったです」

プロジェクトは6/24(火)に「AIに小説を書かせよう」、7/1(火)に「AIで音楽を作ろう」をテーマに、全3回を予定しており、延べ80名を超える申し込みを獲得しています。

本イベントは、本学イノベーション・起業教育センターの筒井教授が推進する「学生に低リスクで起業活動を実体験させる」制度を活用して運営されています。学生メンバーは「今回はテストマーケティングの意味もあり無料イベントとしたが、運営ノウハウやニーズの手ごたえも得ることができた。今後は自治体向けイベントや文化教室への展開、金融機関など公共性の高い企業が実施する社会貢献イベントの運営受注などを目指し、事業化を進めていきたい」と意気込んでいます。

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【関連情報】
◆日刊工業新聞「シニアにAI活用体験 日本工大がイベント」
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00752328
◆日本工業大学 イノベーション・起業教育センター
https://www.nit.ac.jp/campus/center/innovation

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