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本学と宮代町教育委員会が共同開発した「食育支援アプリ」が町内小学校全校の教材として運用開始
データサイエンス学科の荒川教授と同学科の学生が宮代町教育委員会と共同開発した「食育支援アプリ」が試用期間を経て、町内全4校の小学校教材としての運用が開始されました。
12月6日 宮代町立百間小学校において、「食育支援アプリ」の開発に携わったデータサイエンス学科2年生の学生4名(井出尭宏さん、乙部 萩さん、河野 ダニエルゆうじさん、金剛寺 颯大さん)が教材の正式運用後に初めて家庭科の授業に登壇しました。
佐藤悠子栄養教諭による「五大栄養素について知ろう」というテーマで、小学校5年生向けの授業では、3種類のアプリのうち、「食べものを動かせ!食品分類ゲーム」と「神経衰弱」の2種類のアプリを用いて、本学学生が使用方法のレクチャーとファシリテーターとして、授業運営を行いました。
授業を受講した児童からは、「アプリを使って学んだことで、普通に知識として覚えるよりも楽しく覚えやすく感じた」、「みんなで楽しみながら勉強になった」という声が寄せられました。
アプリを共同開発した学生4名は開発過程と授業実施をふりかえり、「子供たちに楽しんで学んでもらえたことが嬉しい」、「開発の依頼があった当初は、給食センターの先生方からのオーダーに対して、製品開発のイメージが湧かなかったです。しかし、2023年7月から開発がスタートし、何度も仕様変更を重ねて2024年2月に試用での授業実施、今回の正式運用に至ることができました。自分たちで考え企画したことが実用化され、実際に授業で先生方や児童の皆さんに使っていただくことで、地域貢献できたことを初めて実感しました」と述べていました。
宮代町と本学との「食育支援アプリ」開発のポイントとして、「児童・生徒の主体的な学びを促進することが可能になること」、「ICTを活用した小学校・中学校教諭の教育改革」としての2つの側面から意義がある取り組みです。既に宮代町以外の埼玉県内の自治体からも「アプリを教材として活用したい」と声が届いています。
共同開発に至った背景は、宮代町内の小学校の授業で、情報メディア工学科の学生がプログラミング学習の支援を行っていることがきっかけで、本学に打診がありました。日本工業大学はこれからも学生の自由な発想や積極的な活動を、地域の課題解決に結び付けていくことで、地域や人に寄り添うエンジニアを育成・輩出していきます。
本件は埼玉新聞にも掲載されました。
本記事では12月6日に宮代町立百間小学校において、本学4名の学生が実施した授業の様子が取り上げられています。
■2024年12月12日(木)掲載
媒体名:埼玉新聞 地域面
タイトル:アプリで食育学ぶ ~日本工業大学と宮代町教育委員会 共同開発し活用~
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アプリ開発した学生メンバー(左から井出さん、金剛寺さん、乙部さん、河野さん) -
学生によるアプリ使用方法のレクチャー -
学生によるファシリテーターの様子 -
アプリで学習する児童
【参考】
◆本学と宮代町教育委員会が共同で「食育支援アプリ」を開発、小学校で研究授業を実施
https://www.nit.ac.jp/topics/2294