5月16日に、データサイエンス学科、情報メディア工学科の新入生を対象とした講演会を開催しました。講師は日本アイ・ビー・エム株式会社の石田秀樹氏です。石田氏は、「組織」と「人」の側面から企業変革に携わり、大規模企業を中心に、20年以上のコンサルティング経験を基にした実践的な変革支援に従事してきました。

講演では、映画（ホラー映画）の予告編を人工知能（IBMのWatson）によってわずか1日で作成したことや、企業の買収先の選定など経営に関する重要な意思決定支援をWatsonが行った等のエピソードを交え、様々な革新的なデジタル技術の登場が社会に変革をもたらす時代（第四次産業革命）を迎えていることについて分かりやすい説明がありました。

さらに、今後の企業においては、顧客への価値提供の再定義を進め、デジタル技術を駆使して、差別化･競争優位性を生み出すDX（デジタルトランスフォーメーション）が生き残りのために必須となること、そして、これから消えていく仕事とは何か、これから増える仕事は何か、将来的に求められるスキルとは？等、大学生が自らの将来を描くために非常に重要となる社会の未来像についての話がありました。

聴講した新入生からも大きな反響がありました。
「自分の想像よりもはるかにAIが進歩していることに驚いた」
「デジタルトランスフォーメーションがどういうもので、なぜ重要なのかがよく分かった」
「テクノロジだけでなく人間力がとても大事」
「自分たちが置かれている現在と今後について深く考える機会となった」
「身の回りのことについて自ら問題提起をし解決するためにはどうすればいいかを考える習慣をつけたい」
これらの感想はほんの一部です。聴講した学生にとって、今後の大学生活を考えるうえで大変有益な講演となりました。
 

講師の石田秀樹氏


講演の様子

【参考】
◆日本アイ・ビー・エム株式会社　石田秀樹氏のサイト
https://www.ibm.com/blogs/smarter-business/business/hr3.0-journey-2021
◆先進工学部　データサイエンス学科
https://www.nit.ac.jp/department/science