日本工業大学 :: 福島県楢葉町へ、サイクルラックを製作提供し、町の子ども・シニアへワークショップを開催 :: Topic

TOPICSトピックス

地域連携

福島県楢葉町へ、サイクルラックを製作提供し、町の子ども・シニアへワークショップを開催

 自転車ツーリズムによる地域活性化を進める福島県楢葉町からの依頼を受け、日本工業大学の学生有志チームがサイクルラックを製作し、3月24日(火)に町の子ども向けワークショップ、翌25日に地域のシニアに向けた組み立てワークショップを行いました。

 このプロジェクトに携わった学生は以下の25名です。

1年生 2年生 3年生 4年生
平野 由芽(環境生命化学)
佐志 真由子(環境生命化学)
藤村 真奈美(建築)
澤田 未来(建築)
水野 杏(建築)
崎原 康樹(情報メディア)
西里 琉弥(電気情報)
柏倉 寛幸(建築)
渋谷 康太(建築)
和田 咲奈(建築)
平田 美怜(建築)
杉原 未夢(建築)
角田 帆夏(建築)
片岡 未吹(建築)
日下部 見生(建築)
渡邊 日向(電気情報)
塩谷 康介(ロボティクス)
熊倉 沙英(応用化学)
岩堀 魁(機械)
坂本 稜介(建築)
渡辺 拓真(建築)
濵野 友菜(建築)
虎谷 匠悟(建築)
癸生川 真輝(電気情報)
大桃 訓太朗(建築)

 福島県浜通りでは、自転車ツーリズムによる地域活性化が進んでいます。「ふくしま浜通りサイクルルート」を中心に、東日本大震災および福島第一原子力発電所事故からの復興の過程を追う「ホープツーリズム」を体感しながら走行できる環境の整備が進んでいます。このサイクルルート上に位置する自治体である楢葉町においても、昨年度はツールド・ド・ふくしまのメインレースが町内の天神岬スポーツ公園をスタート/ゴール地点として開催されたほか、令和8年6月14日には同レースが、国際自転車競技連合(UCI)が行う世界選手権自転車競技大会のアジア予選として開催されます。同サイクルルートは2026年夏頃に、「東北初のナショナルサイクルルート(※)」認定を目指しています。  
 (※)ナショナルサイクルルート:国より「日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルート」として、ルートの魅力・走行環境・サイクリストの受け入れ環境等が高い水準にあると認定されたもの。しまなみ海道サイクリングロードなど、2026年3月時点で全国6か所。  

 楢葉町では、自転車を通じた交流人口拡大を目指すにあたり、町ぐるみでサイクルツーリストを歓迎するためのシンボルとなる事業を検討しておりました。そこで、スポーツサイクルに必須となる「サイクルラック」を通じて楢葉町に暮らす人々の歓迎の気運を伝えるために、手作りのサイクルラックを町内に設置できないかと考え、連携協定先である日本工業大学に依頼が入りました。

  日本工業大学では令和3年より、イノベーション・起業教育センター(筒井 研多センター長)を中心に様々な連携活動を推進してきました。今回の町からの依頼を受け、全学部から募集した学生有志チームを立ち上げ。学生チームは市販品のサイクルラックの構造をベースに、潮風や直射日光下での利用を想定し、厳しい環境でも運用できる耐久性を備えた改良モデルを設計・製作しました。さらに、サイクルラックの一部を白く塗りカンバスとして活用する事で、町を訪問するサイクリストに向け楢葉町の子供たちが町の魅力や歓迎の気持ちを伝える絵を描ける構造を提案しました。3月24日には先行製作したモデルを持参し、楢葉町の子どもたちにお絵かきワークショップを実施。更に今後、ラックの現地の組み立ては、町内のシニアを中心にモノづくりによる生きがい創出を行う「もろもろ塾」のメンバーが担当することで、「町内の子ども・シニア・連携大学の学生」が、それぞれの出来る事で地域活性化に貢献できるプロジェクトとしてデザインしました。

  • 260330narahaws02.png
    シニアへの組み立てワークショップ
  • 260330narahaws01.png
    子どもたちへのお絵かきワークショップ
  • 260330narahaws03.png
    学生と地域シニアが子供たちへレクチャー
  • 260330narahaws04.png
    子ども達が描いた絵

 楢葉町では令和8年度4月より同事業を本格的に推進。6月中旬までに町内の主な飲食店・施設を対象に、延べ35台のサイクルラックを整備・設置を計画しており、引き続き本学チームが製作を担当します。サイクルラックを通じてサイクルツーリストに歓迎の気持ちを伝えるほか、自転車による交流人口の拡大に向け、子どもからシニアまで、町ぐるみで気運醸成を図っていきます。

【参考資料】 日本工業大学による主な連携事業

  日本工業大学 埼玉キャンパスにおける主な教育活動 楢葉町をフィールドにした「学生によるアウトプット」活動(抜粋)
令和3
(2021)
・授業科目「現代社会の諸問題」で楢葉町をテーマにした特別授業を実施
・原発被災で取り壊しになる家の模型を作り「想い出をアーカイビング」するサービス」を学生が提案
・同プランは、大学生向けビジネスプランコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ 東京大会」に入賞
町内の旅館「柏屋旅館」が、賄い付きシェアハウスにリノベーションする際に、左記ビジネスプランを試行 →往時の想いをアーカイビングした模型を作成し楢葉町に寄贈
令和4
(2022)
・授業科目「現代社会の諸問題」で楢葉町をテーマにした特別授業を実施
・学内ビジコンである日本工業大学ビジネスプランコンテスト(※R7年時点で20年・延べ応募プラン数4000件超)に、地域活性化部門として楢葉町の地域課題解決をテーマにした部門を立ち上げ。「楢葉町にFabLab(市民体験型ものづくりラボ)を」他3件のプランがファイナリスト・セミファイナリストとしてプレゼンテーション
左記ビジネスプランをベースにFabLab事業を先行的に「3Dプリンタ体験イベント」として実施。町の子どもがタブレットPCで描いた絵を、その場で3Dプリンタを用いてメダルとして出力し、プレゼント。
令和5
(2023)
・授業科目「現代社会の諸問題」で楢葉町をテーマにした特別授業を実施
 ・昨年度に引き続き学内ビジコンにて「楢葉町をテーマにした地域活性化部門」を実施。「e-sports×理科教育による町の活性化」他がエントリー
左記ビジネスプランの実証として、「PC組み立て&e-sports体験イベント」を町内で実施。町の子供たちに、自作PCの製作を実際に体験してもらい、製作したPCでe-sports体験を提供。
令和6
(2024)
・授業科目「現代社会の諸問題」で楢葉町をテーマにした特別授業を実施
・引き続き学内ビジコンにて「楢葉町をテーマにした地域活性化部門」を実施。「町内の空き家をリノベーション・民泊施設として活用するプラン」他がエントリー
左記プランを発案した学生を中心に、町内に町民・連携大学のサードプレイスを計画するプロジェクトを支援。関係者ヒアリング・コンセプト整理や完成予想図を製作し、町内イベントにて説明。
令和7
(2025)
・授業科目「現代社会の諸問題」に加え、「現代社会の基礎知識2」で楢葉町をテーマにした特別授業を実施 ・町内キャンプ場のコテージを「ドッグフレンドリー」な施設に改装するためのリノベーション案に協力。町内で行われたドッグロゲイニング(犬と飼い主が一緒に行うラリー形式のレース)会場でプランの説明とニーズ調査アンケートを実施。
 ・サイクルフレンドリーな町への気運醸成を目指した「サイクルラック」の設計に協力。学生がサイクルラックの組み立てと、サイクルラックをカンバスに見立てたお絵かきワークショップを町内小外交で実施(本イベント)

令和6年には、これまでの連携活動の成果を踏まえ、楢葉町と日本工業大学の間で連携協定を締結。
https://www.nit.ac.jp/topics/2272

【参考情報】
NCR候補に浜通りサイクルルート 国交省が審査委に示す(福島民報3月23日記事)
https://www.minpo.jp/articles/-/87560

浜通りの自転車道/誘客と復興発信の起爆剤に(福島民友社説)
https://www.minyu-net.com/news/detail/2026032708124147786
 「協議会や関係団体には、沿線施設に駐輪用のラックを設けるなど、自転車愛好者を迎え入れる態勢を整え、誘客の増加を図ることを求めたい」

建築学部6名のビジネスプランの成果物が福島県楢葉町のインキュベーション施設で展示されました
https://www.nit.ac.jp/topics/6-1
福島県楢葉町のイベントで本学学生が「ゲーミングPC組み立てイベント」を開催
https://www.nit.ac.jp/topics/240305
福島県楢葉町の楢葉サードプレイス構想に建築学部3年生が企画・デザイン協力
https://www.nit.ac.jp/topics/31214

■日本工業大学 イノベーション・起業教育センター
https://www.nit.ac.jp/campus/center/innovation

一覧に戻る