第52回教育改革シンポジウム(FD/SD研修会)|教育力・研究力|実工学教育の日本工業大学

教育改革シンポジウム第52回教育改革シンポジウム(FD/SD研修会)

日本語教育について考える

 

平成29年9月7日開催

工業大学における日本語の教育手法、学生の現状を情報共有

 大学で学ぶための基礎力である日本語の教育に関するシンポジウムが、9月7日に学内において開催された。約150名の教職員が参加し熱心な議論が行われた。外部講師には愛知工業大学教授の川端元子氏をお迎えし、「工業大学での日本語の指導」に関する基調講演をいただいた。本学からは、日本語リテラシー科目を担当している中尾比早子講師から、本学における「日本語の文章作成教育」に関する現状が紹介された。
 共通する教育目的は、レポートなどの文章の書き方の基本、論理展開や叙述の順序などを習得することである。授業では、学生が与えられたテーマの文章を書き、教員がそれを添削指導する地道な方法により、学生の学びを支えている。明確な目標と評価基準が定められ、多人数の受講生に対して、多大な時間と労力をかけ、一つひとつ親身に添削指導する様子に感服した。
 一方、本学では「日本語IRT テスト」を毎年1年生と4年生に実施している。教育研究推進室の津留広明室員から、試験の分析結果が紹介された。本学入学生の日本語レベルが私立大学全体平均並みであること、学科による成績の違い、3年間における能力向上度などが説明され、教職員間で問題意識が共有された。

作成:教育研究推進室、IR室

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    講演中の川端元子教授
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    満席の会場の様子

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